日本は生きづらい国なのか?日本を脱出した旅行記はあるのか?
この記事では、日本での生活に違和感を感じている時、アジアへの一人旅、海外旅行や長期滞在に関心があるときに、おすすめしたい本をご紹介します。
イギリスに留学するまで日本の大学の大学生としてくすぶっていたこと
高校時代、勉強を地味にがんばり(受験時代は間食夜食のせいで5kgほど太りました)、センター試験(注意:現、大学入学共通テスト)を受験し、2次テスト(論文等も)と実技テストに合格しまして、ようやく希望していた国立大学での大学生活が始まりました。
大学生活開始当初は、大学受験に合格したという誇らしい気持ちと、全国から集まったクラスメイトとの出会いや、「今まで学べなかった新しいことを学ぶことができる!」ということで頭の中がいっぱいでした。
楽しい気分での大学生活がスタートでした。
ところが、残念なことに大学生活に慣れてきた2年生あたりから、生活全体がなんだかモヤモヤしてきました。
毎日の生活で、初めて体験する出来事がどんどん少なくなり、「非日常」だった出来事が、「日常」化し、今まで考えてこなかったことを考える時間がかなりあったことが主な原因です。

大学時代は、モラトリアム期間。
時間があるので、モヤモヤする時間も十分にあります。
モヤモヤしていた主な理由は、以下の3つです。
- 学校をはじめ、団体に所属しての団体行動って、結構疲れる時もあるし、めんどうに感じることも多い
- 日本という国で、大学卒業後、ストレートで就職してしまったら、私はそこの職場でうまく世渡りできるのか、やっていけるのか、他の国に住んだことないけど、そもそも自分が日本で働きたいのか?、やっていきたいのか、どうなんだ?
- 日本じゃない他国の学生は、どんな感じで学生生活を送っているのか、仕事とかどう探してるのか、どうなんだ、知りたいな。知った方がいいと感じる
以上のように考え始めました。
結局、そのまま自分が納得できずに就職するのが絶対にいやで、4回生の時に休学することに決めました。
私が所属していた大学は、無料で2年間休学できたので、休学して留学することにしました。
留学の経緯は、この記事では割愛させていただきますが、休学中にイギリスのテキスタイルデザインの大学に入学が
決まりました!
イギリスでのデザイン系大学生活1年目は、日本の大学の単位取得と卒業制作の同時進行でスタートしました。
最終的には、日本とイギリスの大学を両方卒業できました。

休学する前のモヤモヤ時期の本との出会い
「日本での生活、働き方に違和感を感じる人、旅慣れている大人の人って、どんな生き方をしてんの?どうなんだ?」と時間があればもやもや、イライラしていました。
とうとう、モヤモヤ感もピークに達しそうになった時、“ヴィレッジヴァンガード”という本屋さんで今回ご紹介する本に出会いました。
今は、自分が欲しい情報をネットで情報を簡単に検索できますが、当時は、オンライン上で簡単には情報収集できませんでした。
ご紹介したい本は、“アジアン・ジャパニーズ/小林 紀晴 著”です。
“アジアン・ジャパニーズ”を読んで
この本のテーマは、それぞれの人が、何らかの理由があって、アジアの国で長期にわたり滞在したり、繰り返しアジアを旅する日本人の話です。
日本という国で、私が当時感じていたもどかしさや息が詰まりそうになる気分について、本の中の日本人の方達も同じように話されていて、
「わかる、わかる」
って簡単に言えないけど、「そういう気持ちは私も感じていたんですよ!」、と一人頷きながら読みました。
若者だけじゃなくて、歳をとってから日本を捨ててアジアに住んでいる方の話もあります。

この本では、著者が旅先のアジアで出会った日本人の話とその後、日本で再開したその方達のその後の話も書かれています。
やっぱり日本が自分に合わなくて、アジアへの旅に戻る方もいらっしゃれば、アジアを長く旅したからこそ、日本でどう自分が生きていきたいかを決められた方もいらっしゃいます。
この本を読んで、自分と同じような気持ちになったとき、海外に出られた方達がたくさんいることがわかって、とても励まされました。
まずは関心のある国で、自分がやってみたいこと、体験してみたいことをしてみようと思いました。
それが私(Uchiga)にはイギリスでした。
その上で、将来、どこに住むか、どんなふうに生きたいのかは、その時その時に、決めていけばよいではないか、とも思いました。
結局、イギリスには12年ほど住むことになり、今は日本で暮らしています。
イギリスに住んだからこそ日本のここはとてもいいな、と感じられるところにも気づくことができましたし、日本のメンタル面での文化で苦手なことは、自分がどう対処したらいいかということにも気付くことができました。
海外とつながっているとき、自分が楽しい気持ちになったり、心もときめくので、外国人支援の仕事したり日本語教師として教えたりしています。
今、「モヤモヤ」、「空気読まれへん」、「日本はなんだか自分には合わないかも」とか感じているなら、一度この本を読んでみてくださいね。アジアの好きな人にもおすすめです!
アジアン・ジャパニーズ は、シリーズ化されています。
それでは、ご質問などありましたら、お気軽にご連絡くださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
