国際理解・多文化共生

外国人支援や外国人相談のとき注意したいこと、気をつけたいこと【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 】は【多文化共生】のおすすめの本


外国人の人から相談を受けたとき、どうしたらいいのかわからない

この記事では、外国人の方からの相談や対応をする上で、気をつけたいことや、注意したいことについて書いています。

もし、外国人の方から相談を受けたときや話す機会があった時は、よかったらこの記事を参考にしてくださいね。

余談ですが、国際恋愛されているときも、パートナーに対して、今回の内容で使える部分がありますよ。
私 (Uchiga)のパートナーはイギリス人なので、日々の生活でいろいろ気づきがあり、この記事の内容を実践しています。

私(Uchiga)は、公務員として9年間働き、現在は国際交流・外国人支援団体で英語での相談業務を担当したり、日本語教育や日本語教室関連の業務を担当しています。

年間、外国人の方からの500件程度のご相談に対応しています。

最近、「外国の方から相談があったとき、どう相談に乗ったらよく分からない」とのご相談がよくあります。
この記事を読んで、記事の内容が少しでもお役に立てば、とても嬉しいです!

また、記事の後半に、私(uchiga)が、「多文化共生」についてのおすすめの本について書いています。よろしかったら、参考にしてくださいね。

多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」

出典:総務省:多文化共生の推進に関する研究会報告書

1.自分は、良かれと思ってしたことなのに!どうしてそんなことしてくるの?

白人男性と黒人男性がテーブルで向かい合って相談している
日本人同士でもそうですが、自分が相手のために良かれと思ってやったことが、相手にとっては望んでいないことで、逆に相手が怒ってしまったり傷つけてしまったことはありませんか。

私(Uchiga)にはその経験があります。その失敗が、今の相談業務に役立てています。

日本人同士でもそうですが、外国からの方とは、生活してきた環境や文化によって、人にしてもらったことの受け取り方が異なります

例えば、「あいづちをうつ」ことがあります。
日本人は「話をきちんと聞いている」というアピールをするために、あいづちをうつことがよくあります。就職の面接試験などでも、自己アピールのためによく使いませんか?

けれでも、外国人の方の中には、話の合間にあいづちをうたれると、話を妨害されているように感じ、あいづちが相手を苛立たせることがときどきあります。

また、相手のこどもの頭を撫でることも、「頭(髪の毛)はとても神聖なもの」と考える国の方には大変失礼なことになります。

「じゃあ、これはしていいの、やったらダメなの?どうしよう」と困ってしまいますよね。
まずは、何かを相談してきた相手には、自分が行動を起こす前に「これはしていいの、それともダメなの?」と、聞いてみたらたらいいですよ。

テープルに座って年配男性が女性に何か書くように伝えている

もう一つ、相談を受けた時、とても大切なことは、国籍を問わず、自分の個人情報(電話番号や、自宅住所など)をよく知らない相手に気軽に教えてしまわないことです。

また、自分ができること、できないことを明確にして伝えることです。

相手の精神状況(例えば外からの印象や雰囲気からはわからないけれど、実は相当、精神的に追い詰められていた場合)や、相談の内容が相手の人生に関わる場合、トラブルに巻き込まれる場合があります。

私(Uchiga)の場合、個人情報までは教えていませんでしたが、職場の部署で、私一人になった時だけ相談に来られる方がいました。
男性の相談者でしたが、女子トイレにまでついてこられ、トイレ前でずっと待たれた経験がありました。

その時は、携帯を持っていたので他部署の職員にセキュリティーを呼んでもらい、トイレから出てくることができました。

それ以降は、その相談者の方には他の職員が対応することになりました。
この体験は極端な例ですが、自分の立場を明確にしないと、予期していなかったことが発生してしまうので、注意してくださいね。

また、自分一人で相談の内容を抱え込まないことも大切ですよ。

2.相談してきた人が一番望んでいることは何かに注目する

女性が指を絡めてテーブルに座って深く考えている横顔

「自分は人の役に立ちたい、誰かのために働きたい」と考えて、熱意を持って相談に対応することはとても素敵なことです。

でも、その熱意(=自分が、どれだけがんばっているか)が、サポートの「目的」になってしまわないように気をつけましょう。

相談者の相談内容を解決したりサポートするためには、今なにをすることが一番大切なのかに注目することが大切です。

例えば、自動車事故にあった留学生がいて、その留学生が日本語で加害者との「保険金の支払い」でもめている場合など、加害者の保険会社へ怒りの電話連絡をすることが大切ではありません。

第三者が事実と確認できる証拠集めや事実確認を、警察や目撃者、弁護士や外国人支援団体などと行うことの方が大切です。

3.中途半端に相手の言語がわかっているとき、相手の人生に関わることには対応しない

カフェで女性と男性がのテーブルで飲み物を片手に話している
外国の方に道を聞かれた時は、googleマップを使ったりして、自分がそれほど相手の言語がわからないときでも助けてあげることはできます。
しかし、「ビザの更新」、「法律に関わること」、「労働にか関わるシビアな状況(会社をクビになったので会社を訴えられるか)」など人生にかからる相談については、話は別です。

自分が相談者の言語を中途半端に理解できているときは、相手の状況を十分に理解できていない場合がよくあります。

そんな時は、以下のことが大切です。

  • リファー先(他で適切な対応をしてくれるところ)を案内する
  • 自分にできること、できないことを相手にはっきり伝える

自分が対応するより、適切な対応をしてくれる場所を提供する方が、相手にとっても自分にとってもハッピーな結果につながります。

自分が相手にできること、したいことを自分ができる範囲でやっていくことで良い関係を築いていけます。

要点まとめ
  1. 生活してきた環境や文化によって、人にしてもらったことの受け取り方が違うことを理解する
  2. 自分の個人情報(電話番号や、自宅住所など)をよく知らない相手に気軽に教えてしまわない
  3. 相手の人生に関わる相談には、他のリファー先を紹介する
  4. 自分にできること、できないことを相手にはっきり伝える

「多文化共生」の考え方についておすすめの本をご紹介します

多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」

出典:総務省:多文化共生の推進に関する研究会報告書

「多文化共生」にもし興味をもっていただけたなら、以下の書籍をおすすめします。

自分か気づかなかった視点で、物事を考えたり、他人と向き合えるきっかけになる書籍です。
もしよろしかったら、一度読んでみてくださいね。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めた著者の息子さんが、人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー少年との関わりの中で、いろいろあって当たり前、でも、みんなぼくの大切な友だちだと感じてられたエピソードが書かれています。

優等生の息子さんと「パンクな母ちゃん」(著者)が、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく「ホロリ」とさせられるリアルストーリーです。

私(uchiga)もブライトンとロンドンで過ごしたことがあるので、ノスタルジックな想いが、読んでいるとどんどん湧いてきます!

以下にご紹介する「Kindle Unlimited」を使うと、「多文化共生」に関係する他の書籍をお得に読めるので、どんな本が読めるのか、参考までにチェックしてみてくださいね。

「Kindle Unlimited」について、簡単に要点をご説明しておきます。

Kindle Unlimitedについて
  • 初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能
  • いつでもキャンセルできる
  • 200万冊以上が読み放題
  • 好きな端末で利用可能
  • 期間終了後は月額980円
>> Kindle Unlimited 読み放題を見てみる

Kindle版 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

>>Kindle版 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーを探す

新版 シミュレーション教材「ひょうたん島問題」——多文化共生社会ニッポンの学習課題

架空の島を舞台に、「多文化共生社会」の課題をシミュレーションを通して考える教材を改訂。
時代状況を踏まえて、実践編に新章が設けられています。

また、YouTubeで視聴できる動画やダウンロード可能なスライド用画像を用意されており、多文化共生社会」のオンライン授業にも対応できます。

Kindle版 新版 シミュレーション教材「ひょうたん島問題」——多文化共生社会ニッポンの学習課題

Kindle版 「新版 シミュレーション教材「ひょうたん島問題」ー多文化共生社会ニッポンの学習課題 」を探す

〈やさしい日本語〉と多文化共生

外国人への情報伝達の方法のためにスタートした〈やさしい日本語〉。
しかし、その対象は外国人にとどまらず、こども、ろう者、知的障害者へと、その応用の可能性が広がっています。
また、この広がりを受けて、〈やさしい日本語〉に関するさまざまな議論も起こっています。
外国人の受け入れ拡大に舵(かじ)を切った日本において、多文化共生社会の成立をめざすための重要なツールとなりうる〈やさしい日本語〉の最前線がこの本でわかります。

「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。

1995年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本にいた多くの外国人も被害を受けました。その中には、日本語も英語も十分に理解できず、必要な情報を受け取ることができない外国人もいました。

そこで、そうした人達が災害発生時に適切な行動をとれるように考え出されたのが「やさしい日本語」の始まりです。
「やさしい日本語」は、災害時だけではなく、日常でも外国人への情報提供手段としても研究され、行政情報や生活情報、毎日のニュース発信など、全国的に様々な分野で取組が広がっています。

>>「〈やさしい日本語〉と多文化共生」をamazonで探す ピンクのハートを青い壁の前で持ち上げている

以上、外国の方が困っている時や話す機会があった時に、思い出してくださるととても嬉しいです。

それでは、ご質問などありましたら、お気軽にご連絡くださいね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


ABOUT ME
Uchiga-ilife
・オンライン日本語教師(就職関連など) ・日本語または、英語で転職・キャリア・仕事の相談にのります ・Online Japanese teacher (including business related Japanese, etc.) ・Career counselor for job hunting and careers in Japan (in Japanese or English).|個人がなんだか気楽に、楽しく暮らすためのサポートをしています。日本語教師(得意分野ビジネス関連)|転職・キャリア・仕事のモヤモヤ相談にのります (In Japanese or English) (国家資格キャリアコンサルタント所有)||外国人相談600人以上|中高美術教師|英語通訳者|国立教育系大学卒→イギリス在住12年(ロンドン芸術大学卒)→ロンドンでアパレル店長・テキスタイルデザイナー(8年)→公務員(正職9年)→外国人相談員・国際交流員・日本語教師・フリースクール美術教師・キャリアコンサルタント・テキスタイルデザイナー|ご連絡はお気軽にどうぞ