国際理解・多文化共生

【多文化共生】のおすすめの本を紹介。外国人支援や外国人相談のとき、注意したいこと


外国人の人から相談を受けたとき、どうしたらいいのかわからない

この記事では、6年以上、600件以上の外国人相談や支援を続けてきた私(Uchiga)が、外国人の方からの相談や対応をする上で、気をつけたいことや、注意したいことについて書いています。

私(Uchiga)は、公務員として9年間働き、現在は国際交流・外国人支援の団体で英語での通訳や翻訳、相談業務を担当しています。また、日本語教師として日本語を教えたり、日本語教室運営などの業務を担当しています。

最近、「外国の方から相談があったとき、どうやって相談に乗ったらいいのかよく分からない」とのご質問をお受けします。

もし、外国人の方から相談を受けたときや話す機会があったときは、この記事の内容がお役に立てば幸いです。

余談ですが、国際恋愛されている方にも、パートナーに対して、今回の内容で使える内容があるかもしれません!
余談になりますが、私 (Uchiga)のパートナーはイギリス人です。
毎日の生活でも一緒に暮らしていると、いろいろな気づきがあり、この記事に書いた内容を自分自身も実践しています。

また、記事の後半に「多文化共生」などについてのおすすめの本についてご紹介しています。

よろしかったら、参考にしてくださいね。

多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」

出典:総務省:多文化共生の推進に関する研究会報告書

1.自分は、良かれと思ってしたことなのに!どうしてそんなことしてくるの?

白人男性と黒人男性がテーブルで向かい合って相談している
自分が相手のために良かれと思ってやったことが、相手にとっては望んでいないことで、逆に相手が怒ってしまったり傷つけてしまったことはありませんか?

私(Uchiga)にはそういった苦い経験があります。けれども今までの失敗が、外国人支援や外国人相談業務に役立っています。

日本人同士でもそうですが、外国からの方とは、生活してきた環境や文化によって、人にしてもらったことの受け取り方が異なります

例えば、「あいづちをうつ」ことがあります。
日本人は「話をきちんと聞いている」というアピールをするために、あいづちをうつことがよくあります。就職の面接試験などでも、自己アピールのためによく使いませんか?

けれでも、外国人の方の中には、話の合間にあいづちをうたれると、話を妨害されているように感じ、あいづちが相手を苛立たせることがときどきあります。

また、相手のこどもの頭をなでることも、「頭(髪の毛)はとても神聖なもの」と考える国の方には大変失礼なことになってしまいます。

「じゃあ、これはしていいの、やったらダメなの?どうしよう」と困ってしまいますよね。
まずは、何かを相談してきた相手には、自分が行動を起こす前に「これはしていいのですか?それともダメなことなのですか?」と、聞いてみるのが一番です。

テープルに座って年配男性が女性に何か書くように伝えている

もう一つ、相談を受けた時、とても大切なことは、国籍を問わず、自分の個人情報(電話番号や、自宅住所など)をよく知らない相手に気軽に教えてしまわないことです。

また、「自分ができること、できないことを明確にして伝えること」です。

相手の精神状態(例えば外からの印象や雰囲気からはわからないけれど、実は相当、精神的に追い詰められていた場合)や、相談の内容が相手の人生に関わる場合、トラブルに巻き込まれる場合があります。

私(Uchiga)の場合、個人情報までは教えていませんでしたが、職場に、私がひとりになった時だけ相談に来られる方がいました。
男性の相談者でしたが、最終的には女子トイレにまでついてこられ、トイレ前でずっと待たれた苦い経験があります。

その時は、職場の携帯を持っていたので他部署の職員に警備員を呼んでもらい、トイレからようやく出てくることができました。

この体験は極端な例ですが、予期していなかったことも起こってしまうケースもあるので、注意してくださいね。

2.相談してきた人が一番望んでいることは何かに注目する

女性が指を絡めてテーブルに座って深く考えている横顔

「自分は人の役に立ちたい、誰かのために働きたい」と考えて、熱意を持って相談に対応することはとても素敵なことです。

でも、その熱意(=自分が、どれだけがんばっているか)が、サポートの「目的」になってしまわないように気をつけましょう。

相談者の相談内容を解決したりサポートするためには「今、何をすることが一番大切なのか」に注目することが大切です。

例えば、自動車事故にあった留学生がいて、その留学生が日本語で加害者との「保険金の支払い」でもめている場合など、加害者の保険会社へ感情的な怒りの電話をすることなどが大切ではありません。

第三者が事実と確認できる証拠集めや事実確認を、警察や目撃者、弁護士や外国人支援団体などと協力して行うことの方が大切です。

3.中途半端に相手の言語がわかっているとき、相手の人生に関わることには対応しない

カフェで女性と男性がのテーブルで飲み物を片手に話している
外国の方に道を聞かれた時は、googleマップを使ったりして、自分がそれほど相手の言語がわからないときでも助けてあげることはできます。
しかし、「ビザの更新」、「法律に関わること」、「労働にか関わる切実な状況(会社をクビになったので会社を訴えられるか)」など人生にかかわる相談については、話は別です。

自分が相談者の言語を中途半端に理解できているときは、相手の状況を十分に理解できていない場合がよくあります。

そんな時は、以下のことが大切です。

  • リファー先(他で適切な対応をしてくれるところ)を案内する
  • 自分にできること、できないことを相手にはっきり伝える

自分が対応するよりも、適切な対応をしてくれる場所などの情報提供する方が、相手にとっても自分にとってもよりよい結果につながります。

自分一人で相談の内容を抱え込んでしまわないことも大切です!

自分が相手にできること、したいことを自分ができる範囲でやっていく」と、良い関係を築いていけます。

要点まとめ
  1. 生活してきた環境や文化によって、人にしてもらったことの受け取り方が違うことを理解する
  2. 自分の個人情報(電話番号や、自宅住所など)をよく知らない相手に気軽に教えてしまわない
  3. 相手の人生に関わる相談には、他のリファー先を紹介する
  4. 自分にできること、できないことを相手にはっきり伝える

「多文化共生」の考え方についておすすめの本をご紹介します

「多文化共生」にもし興味をもっていらしゃるなら、ご紹介したい本があります。

自分か気づかなかった視点で、物事を考えたり、他人と向き合えるきっかけになる書籍です。
よろしかったら、一度読んでみてくださいね。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

イギリスで、人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めた著者の息子さんが、人種差別丸出しの移民の子どもや、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー少年との関わりの中で、「いろいろあって当たり前、でも、みんなぼくの大切な友だちだ」と感じられるまでのエピソードが臨場感のある文章で書かれています。

「優等生の息子さん」と「パンクな母ちゃん」(著者)が、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく「ホロリ」とさせられるリアルストーリーがたくさんつまっています。

私事になりますが、私(uchiga)もイギリスのブライトンとロンドンで12年間過ごしたことがあるので、この本を読むと懐かしくて色々な想いがあふれてきます。


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また、Kindle Unlimited」を使うと、多文化共生に関する他の書籍をお得に読める(無料で読める本や雑誌、なんと洋書まで選択肢がかなり多くあります。200万冊以上から読みたい本を選べます!)」ので、よろしかったらどんな書籍が読めるのか、参考までにチェックしてみてくださいね。

また、いつでも好きなときに、Kindle Unlimitedのサービスをキャンセル(退会)できます。

参考までに、このサービスについてご紹介いたします。

Amazon Kindle Unlimitedについて
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新版 シミュレーション教材「ひょうたん島問題」——多文化共生社会ニッポンの学習課題

架空の島を舞台に「多文化共生社会」の課題をシミュレーションを通して考える教材の改訂版です。
時代状況を踏まえて、実践編な新章が設けられています。

学校で利用される先生も多くいらっしゃいます!

また、YouTubeで視聴できる動画やダウンロード可能なスライド用画像が用意されているので、多文化共生社会」のオンライン授業にも対応できます。

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〈やさしい日本語〉と多文化共生

外国人への情報伝達の方法のためにスタートした〈やさしい日本語〉。

やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。

1995年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本にいた多くの外国人も被害を受けました。その中には、日本語も英語も十分に理解できず、必要な情報を受け取ることができない外国人もいました。

そこで、そうした人達が災害発生時に適切な行動をとれるように考え出されたのが「やさしい日本語」の始まりです。
「やさしい日本語」は、災害時だけではなく、日常でも外国人への情報提供手段としても研究され、行政情報や生活情報、毎日のニュース発信など、全国的に様々な分野で取組が広がっています。

また、この広がりを受けて、〈やさしい日本語〉に関するさまざまな議論も起こっています。
外国人の受け入れ拡大に舵(かじ)を切った日本において、多文化共生社会の成立をめざすための重要なツールとなりうる〈やさしい日本語〉の最前線がこの本でわかります!


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ピンクのハートを青い壁の前で持ち上げている

以上、外国の方が困っているとき、外国人の方と話す機会があったときに、この記事の内容を活用していただけるととても嬉しいです。

それでは、ご質問などありましたらお気軽にご連絡ください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

モノトーンの本がたくさん置かれている。Uchiga Life 日本で【生きるのがしんどい】時に【アジアン・ジャパニーズ】小林 紀晴 著を繰り返し読んでいたこと、と書かれている。
日本で【生きるのがしんどい】時に【アジアン・ジャパニーズ】小林 紀晴 著を繰り返し読んでいたこと日本は生きづらい国なのか?日本を脱出してみた旅行記はあるのか? この記事では、日本での生活に違和感を感じていたり、アジアへの一人旅、海...