Podcast Episode 9. 日本語の「子供」と「子ども」、どちらの書き方が正しいか知っていますか。
日本語の「子供」と「子ども」、どう書きますか?
学校(がっこう)では教(おし)えてもらえない日本語(にほんご)について、話(はな)します。
For Japanese learners, I speak Japanese slowly.
Transcript
こんにちは、「Uchiga(うちが)」です。
この「Interesting Japanese not taught in schools」では、
学校で教えられない
日本語について話します。
今日は「子供」という漢字について
お話しします。
「こども」と書くとき、
漢字を使うと「子供」の場合と
「子ども」の場合があります。
音声だったら、どう書いてるか
わからないですよね!
後で、スクリプトを見て下さい。
みなさんは「こども」を全部漢字で書く場合と、
「こども」の「子」を漢字で書く場合、
どちらが正しいと思いますか?考えてくださいね。
正解は「どちらでも構わない」です!
二つとも正解です。
新聞などでも、両方の表記が見られます。
もともとは「子」に複数を表す漢字をつけて、
「子等」、「等しい」っていう漢字ですね、
「こども」の「子」の漢字に「等しい」や
「子共」、「こども」と「とも」、「共有」の「共」の漢字ですね、
この「子共」で、「こども」と呼んでいたそうです。
やっぱり、音声だったら想像つきますか?
どんな漢字か?
それが江戸時代あたりから「子供」、
今の「子供」の漢字ですね。
この「子供」という漢字で書かれるようになり、
明治時代に「子供」という
今と同じ漢字に統一されていったようです。
このため、「供」は
「当て字」で特に意味はない
と考えられています。
ただ、「供」、この子供の「供」ですね、には
「お供」や「供える」といい方(※使い方)があるため、
「こども」のことを、下に見ていて
差別的に感じる、という意見があります。
だから、「子供」の「供」という漢字を避けて、
「子ども」と、「ども」の部分をひらがなで
書くことも多いのだそうです。
知っていましたか?
主に、教育や福祉関係の人々の間では、
「子ども」という全部を漢字で書くよりも、
「子ども」と「こども」の「子」を
漢字、「ども」をひらがなで
書く方が好まれる傾向があるようです。
その一方で、「子供」と「子ども」の「子」を漢字、
「ども」をひらがなで書くと、一つの単語を「漢字
+ひらがな」で表す
書き表すことになってしまうので、不自然だ、
なんだか気持ちが悪い、
と感じる人達もいるようです。
そういう人達は、
むしろ「子供」と全部
漢字で書く方が、
好ましい書き方だと考えているようですね。
人それぞれですね。
文部科学省は、
省内の文章では「子供」に統一しているようです。
けれども、明確な決まりはないので
日常生活で使う場合には、
自分が書く状況や
目的によって、
使いやすいほうを書くのが良さそうですね。
私は教育関係の所に、
レポートや文章を提出する場合には、
「子ども」の「子」を漢字、「ども」をひらがなにして、
レポートを書いていますよ。
みなさんはどうですかね?
同じ「こども」という日本語のはずなのに、
書き表し方によって
さまざまな書き取られ方を
されることがあります。
すいません、書き表し方によって
様々な、様々な、
受け取られ方をされることがあります、ですね。
このあたりが漢字と日本語の関係の面白いところ、
興味深いところだと私は思います!
文部科学省の所の省内の文章と
聞こえたかもしれないんですけれども、
正しくは省内の文書です。
それでは、今回はこれで終わりです。
また、次回も聞いてくださいね。
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最後まで読んでくださりありがとうございました。